7月17日、祇園祭の前祭(さきまつり)・山鉾巡行と神幸祭が行われました。
今年はなんと、本格的な大雨の中での巡行となりました。10年以上この巡行を見てきた私自身も、ここまでの雨に見舞われた巡行は初めてです。
各山鉾は透明のビニールシートで覆われており、装飾が完全に見えなくなっていたわけではありませんが、細部は見づらく、いつものような鮮やかさは控えめに感じられました。
その一方で、印象的だったのは、各山鉾ごとに異なる色や文様の番傘が使用されていたこと。傘の美しさが際立ち、ある意味とても貴重な“レア巡行”だったと言えるかもしれません。


ちなみに、山鉾巡行は観光的な見どころとして知られていますが、本来は神様(八坂神社の御祭神)が通る道を清めるための儀式として行われるものです。
この巡行の後に続く神幸祭(神輿渡御)こそが神事の本番であり、山鉾はその“先導役”としての重要な役割を担っています。

後祭・還幸祭もこれからが本番!
祇園祭は7月いっぱい続く長いお祭り。前祭が終わった後も、まだまだ見どころが続きます!
- 7月23日:後祭・宵山(よいやま)
落ち着いた雰囲気の中、山鉾に吊された駒形提灯(こまがたちょうちん)が灯り、町内を祇園囃子の音色が包みます。前祭のにぎやかさとは異なる、しっとりとした夜の美しさが魅力です。

- 7月24日:後祭・山鉾巡行
後祭では、前祭とは別の10基の山鉾が登場し、前祭とは逆ルートで巡行します。前祭と比べて人出が少なく、より落ち着いた雰囲気で山鉾をじっくりと鑑賞できます。 - 7月24日:花傘巡行
華やかな着物姿の踊り子や稚児、獅子舞などが練り歩く、色彩豊かなパレード。午前中に八坂神社を出発し、市内中心部を巡ったあと再び神社へ戻ります。伝統芸能や舞踊も見どころのひとつです。

- 7月24日:還幸祭(かんこうさい)
夜には3基の神輿が御旅所から八坂神社へと戻る還幸祭が行われ、1か月にわたる祇園祭がいよいよクライマックスを迎えます。


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